2013年10月10日木曜日

子どもの遊び方


今日は今の子どもたちの遊び方についてお話したいと思います。





今の子どもたちは、
一体どんな遊び方をしているのだろうと、
電車の中、歩きながら、
ディズニーランドのアトラクションを並んでいる間までも、
ゲーム機を手放さない子を見ていると、
何とも言えない気持ちになります。





遊ぶ場所がないのでしょう。
遊ぶ時間もないのでしょう。

気軽に、身近に、おとなしくできる遊び。
それがゲーム機なのかもしれません。

親にとってこんなに都合のいい遊びもないでしょうね。

私は、子どもが、子どもであるその大切な時期に一番必要なのは、
大自然の中で思い切り、自由にめいっぱい遊ぶことだと思います。

お金では手に入れることのできない自然が遊び相手です。
すべてが遊びの対象です。可能性が無限大にあります。

子どもの頃から大自然を目の前にして、
何をして遊ぼうかなと考えることは、
とても大切なことのように思います。

おもちゃやゲームには遊び方に限りがあり、
ゴールも決まったものしかありません。
こんな風に遊んでくださいというレールが
作り手の側から敷かれているからです。

難しいゲームには攻略本も発売され、複合的な利益を期待します。
なかなかゲームをクリアできない子どもは、
自分で考えるということを放棄し、
攻略本というカンニングペーパーのお世話になる悪い習慣が身に付きます。

ゲームでは、ゲームオーバーすることも、
飽きてしまったらリセットすることもできます。
そんな遊び方ばかりをしていると、
物事を決まった一つの考え方でしか捉えられないような人間になります。
決められたレールの上しか歩けないようになります。
飽きてしまったらリセットしてしまえばいいという考え方になってしまいます。

これをこんな風にしてみたらどうなるんだろう?
こうしたらどうだろう?
こうしてみない?あぁしてみない?
これはどう?
あれはどう?
こうしたらもっと楽しいよ!
自然の中で遊んでいると、
そんな自由な発想が次々に生まれてきます。

決められたレールはなく、
自分で好きなように、
好きな道を自由に選ぶのです。
そして、どうしたら楽しいのか、
どうしたらおもしろくなるのかを探すのです。


子どもは環境を与えてあげれば遊びの天才です。
柔軟な発想の持ち主なのです。

田舎は、
そんな子どもたちの感性をのびのび育ててくれる格好の遊び場であり、
環境だと思います。

簡単に虫や蛍を見ることができます。
蝶々や蛍やトンボを追いかけて、
網や手で捕まえてかごに入れたりして楽しむことも、
じぃ~っと観察したりすることもできます。

何も動物園に行かなくても、
蛇を見たり、山羊やうさぎや鶏、牛、犬がいつも身近にいますので、
餌をあげたりして飼うお手伝いをすることもできます。
動物の子供が生まれる神秘的な様子も観察できるのです。


家の軒先には、
燕が巣を作って親鳥がひな鳥に餌を持ってきてあげる様子も見れますし、
巣立って行くところまで見ることもできます。

蜂の巣を見たり、はちみつをいただいたりすることもできます。
山や坂道を歩いて上ったり下ったり、山の中で山菜を採ったり、
花や植物を観察したり、山々の自然がいつでも身近にありますので、
1年を通して四季の移り変わりを知ることができます。

そうやって日々の暮らしの中から、
子どもたちは遊びを見つけていきます。

子どもたちにとって自然の中での遊びは、
すべてが学びの場であり、いつでも新しい発見の場なのです。

田舎暮らしは、小さな変化も見逃さない、
そんな感受性豊かな人を育てる素晴らしい環境です。

近藤崇

画像はお借りしました。

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