2013年10月20日日曜日

食べることの大切さ


今日は私のことを…
楽しい嬉しい話ではないので、
あまりしたくない…という思いもありますが…

もう6年前のことになります。
私は突然、
5万人に1人という
聞いたこともないような難病にかかりました。


















医師からは、完治する確率、後遺症が残る確率、身体障害者になる確率を宣告され、
絶望の淵に追いつめられました。

当時の私のベッドで寝ている1歳の子と私の写真です。

すべてを失う絶望感を味わって初めて、

死にたくない。

家族を残して死ぬ訳にはいかない。

生きたい。

と思いました。

強く強く。

そこから、私の価値観、考え方、生活習慣は変わりました。

その一つが食生活でした。

食べ物が自分の体を作ります。
今、口にする食べ物は、命と引き換えにいただいているのだ、
という意識を持つようになりました。

みなさん、「現代栄養失調」って知っていますか?
現代人に多く見られる現象だそうです。

戦後から現代にかけて、
私たちの食生活はガラリと変わりました。
たった60年の間にここまで変わった国は類を見ないと言われています。

日本人は、一汁一菜という食生活をこれまで何千年と続けてきました。
ごはんと、みそ汁と、野菜の煮物。
その時代は、ガンも、糖尿病も、脳梗塞も、アトピーも無縁でした。

それが、たったこの数十年の間に、食生活は欧米化して、栄養のバランスが崩れました。
好きな物を好きなときに食べることのできる時代に、
「栄養失調」になっているのです。

それに伴って、ガン、糖尿病、脳梗塞、アトピー、喘息、うつ病…など、
数十年前にはなかった病気が存在するようになってしまいました。

食べた物がきちんと栄養として体に吸収されるようになるには、

「食べ物の質」

「食べる量」

「食べ方」

が大切だと言われています。

カロリーとなる栄養素は十分すぎるほど足りているのに、
その代謝を助けてくれる、
副栄養素が足りないがために、
肥満となり、病気にかかりやすい体になってしまいます。
栄養失調は、死亡率を27倍も高めます。

今私たちの体は、圧倒的にビタミン、ミネラル、カルシウムが不足しています。
体に悪影響を与えるのはもちろんのこと、
それ以上に脳の栄養失調となって、
頭がイキイキと働かなくなります。

ビタミンは体内で合成することができないので、
食べ物から取り入れなければなりません。
頭の栄養としては、ビタミンB2B6B12 が重要です。

 
体に必要なミネラルは約40種類。
特に精神面に作用するのは、カルシウム、マグネシウム、鉄分です。



カルシウムは、リンと結びつきやすい性質があり、
リン酸カルシウムとなって体外に排出されます。

今、ほとんどの食べ物に入っている
変色防止剤や酸化防止剤として使われる
食品添加物のリンが知らず知らずのうちにものすごい量入っています。

ただでさえ不足しがちなカルシウムがリンによって体外に排出されて、
ますます不足します。

では、それを解消するために、野菜を食べればいいのでしょうか?
正しい回答のように思えますが、
実はこれ、今の時代の野菜ではそうはいかなくなっているのです。

化学肥料や農薬を使用することで、
土壌の栄養成分が少なくなっていること、
ハウス栽培などで、
旬に関係なく一年中野菜が手に入ること、
そんなことで、約60年前から比べると、
野菜の栄養価は、約半分になっていると言われています。


















私たちは心身ともに健やかでいられるように、
栄養成分がたっぷりある土壌で、
自分たちの手で自分たちの食べる野菜を育てていく必要があるのです。
何よりこれからの未来を担う子どもたちのために最も重要なことだと思います。

田舎では、そんな暮らしができます。
自分の庭で、自分たちの食べる野菜を育てる。
そんな人間らしい暮らし、
なんて素晴らしいのだろうと思います。

先日、田舎暮らしに興味を持ち、
千葉県のいすみ市に行って来ました。
東京からわずか1時間で行ける田舎。

今日は長くなってしまいました。
この話はまた次回に。

近藤崇



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